印象形成の過程 〜頑張りが報われない貴方へ〜
「自分の頑張りが思うように報われない貴方へ」
「自分は頑張っているのに、周りの人からはなかなか評価されない。」
「部下からは慕われているのに、上司からの評価は良くない。」
みなさんも、こんな経験あるのではないでしょうか。
考えてみれば不思議ですよね。
同じ仕事をしてても、良く褒められる人もいれば、全然評価されない人もいます。
ではなぜ、人によって評価が違うのでしょう。
プライベートの仲の良さ? それとも自分のアピールが足りない?
実はここにも、心理学が潜んでいるんです。
そんなあなたに、今日は「印象形成の過程」についてご紹介したいと思います。
さて、いよいよ社会心理学への第一歩を踏み出しましょう。
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「印象形成の過程」
今回は、印象形成を理解する上での第一ステップとして、「印象形成の過程」についてご紹介します。
そもそも印象形成とは「相手がどんな性格・能力かを判断すること」です。
僕たちは2つの過程を使って、相手の印象を形成すると言われています。
①カテゴリー依存処理による印象形成
②個別化による印象形成
専門用語っぽくて難しそう?
でも大丈夫、どちらもみなさんが日常的に使っているものです。
少し詳しく見てみましょう!
①カテゴリー依存処理による印象形成
これは一言で表すと「相手のカテゴリー(種類)から印象を作る」というもの。
ここでのカテゴリーとは性別や人種、年齢などのことです。
思い込みやステレオタイプ・偏見なんかもここに入ります。
例えば、次のようなシチュエーションを思い浮かべてみてください。
「サラリーマンの男性と挨拶する」
…どうでしょうか。
ビジネストークのような丁寧な挨拶を想像された方が多いかも知れません。
このとき僕たちの頭の中では、「サラリーマンだからきっとスーツを着ていて、言葉遣いが丁寧で、真面目な人だろう」と自動的に相手の印象を形成してしまっているのです。
このように、一般的に知られているような特徴(上の例だと「サラリーマンの男性」)をもとに、相手の印象(真面目な人)を形成するものが「カテゴリー依存処理による印象形成」です。
②個別化による印象形成
一方こちらは、対象の相手について「その人独自の性質を検討し、それらを統合して印象を作る」というものです。
ここでの独自の性質とは、外見でしにくく・相手の内面を知っている必要がある性質(「優しい」「思いやりがある」など)のことをさします。
さて、同じようにシチュエーションを思い浮かべてみましょう。
「優しくて思いやりのある男性と挨拶をする」
…どうでしょう?
どのような挨拶をしたかは人それぞれかも知れませんが、①のサラリーマンと比べて、こちらの男性の方により「好ましい」という印象を感じた人が多いかと思います。
このように、対象人物についての独自の特性を利用した印象形成が「個別化による印象形成」です。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日は「どのようにして人の印象が作られるか」について、その過程を紹介いたしました。
理解しにくい部分・専門的用語等については是非コメントいただければと思います。
(できる限りの範囲でお答えいたします。そして投稿の質とモチベーションが上がります笑)
最後に、
どうかあなたの頑張りが報われますように。少しでもお力添えできれば幸いです。